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看護師の多重課題が苦手…?今日からできる!優先順位の付け方3つのポイント

こんにちは!
現役看護師の矢木ひつじです

看護師さんの多くの方に苦手だと言われることの上位にあるのが

『多重課題』

出勤して情報収集していると

“やることはたくさんあるのは分かるけど
一体どれから手を付ければいいの!?”

と困惑してしまったことはありませんか?

実はわたしも多重課題が苦手で過去に業務が上手にまわせず、患者さんにもスタッフにもたくさん迷惑をかけた経験がありました。

そんな中、あるベテラン看護師の先輩から教わったのが、

まさに多重課題を攻略する方法です。

私もまだ完璧にこなせているわけではないのですが

この先輩から教えてもらった法則に沿ってこなしていくことで

以前に比べて作業効率が一気に上がったので

今回はそのポイントをご紹介してみようと思います。

本記事を読んで分かること

看護師の多重課題あるある

優先順位付けのポイント3つ

なにより大切な事

多重課題が苦手な私の体験談

悩んでいる方がいましたら参考になると嬉しいです。

ちなみにこちらの記事は
看護歴約10年、急性期病棟での経験があるわたしが書いていきます。

私の苦い失敗経験

看護師の仕事というのは毎日の決まった業務だけでなく、緊急の患者さんの受け入れだったり、突然のトラブル、そのほか緊急手術や指示変更などが業務に突然入ってくることも日常茶飯事ですよね。

皆さんの職場はどうでしょうか?

ここで些細ながら、私自身の新人の時の苦い失敗談を紹介したいと思います。

何を隠そう私自身、多重課題・優先順位付けが苦手で下手で
冒頭にも書いたように、新人の頃は多重課題に対応できず、とても苦労しました。

当時わたしは総合病院の急性期病棟に勤めていて
手術出しや術後の管理、入退院や受け持ち人数も多かったり、認知症で転倒リスクの高い人も多く、
動けない人がほとんどなのでナースコールも多いしトイレ介助も…

そんな中業務をまわすことができず

・手術出しの時間に遅れて迷惑をかけたり
・時間で行う点滴を回り切れなかったり
・急変患者さんに手いっぱいで、他の受け持ち患者さんのことがとんでしまったりなど…

数えきれないくらいたくさん失敗をしました。

もう常に多重課題で、毎日仕事がはじまるのが嫌で嫌でたまりませんでした。

私はこの多重課題が業務のストレスになってしまって
とても困っていたのですが、
そんな時、仕事のできる先輩が教えてくれたのは、

”多重課題を攻略するコツは『優先順位の付け方』にあるよ”

ということでした。

そして、そのポイントを少しずつ意識するようになってから、
一人でフリーズしたり、大きなミスをすることが徐々に減っていったのです。

優先順位付けのポイント3つ

やり手の先輩看護師から教わった優先順位付けのポイントは、
ズバリこの3つの方法です。

① 緊急性が高いものを把握する
② 時間が決まっているものを把握する
③ 動線から考える

それでは1つずつ解説していきますね。

① 緊急性の高いものを把握する

まずは緊急性の高いものを把握していきます。

緊急性を考えたときに優先したい患者さんは、急性期の患者さんです。
急性期の患者さんとは、例えば病気になって間もない時期で症状やバイタルが安定していなかったり術後で病状が安定せず状態変化しやすい方などを指します。

これは病院によるかもしれませんが、ナースステーションに近い部屋の患者さんは大体優先順位の高い患者さんといえます。

転倒リスクが高いなどの場合もよくありますが、その場合も危ないことをしていないか、センサーがしっかり作動するかなど見ておいた方がいいでしょう。

現在の仕事環境の中で
緊急性の高い事項は何か?をピックアップして把握しておくことで
いざという時にも落ち着いて対応しやすくなります。

② 時間が決まっているものを把握する

時間が決まっている物とは、
例えば点滴や処置、オペ出し、検査出しなどです。

中でもオペ出し、検査出しは時間厳守の場合がほとんどのため、間に合うように時間を調整する必要があります。

点滴については、大体抗生剤は10時・16時や、メインは10時交換など時間が決まっていることがほとんどかと思います。

例えば5人の患者さんが10時の抗生剤(時間厳守でない)が重なっている場合、みんな一斉に同時に10時は不可能なため、時間は多少ずれても大丈夫です。
メイン交換がある場合は、メインが空になるとルートが詰まってさしかえになる可能性もあるため、終了具合をみながら調整をします。

こんなふうに、必ず行うことの定時が設けられている場合は
この時間を確実に把握しておくことが大切で
患者さんやチームメンバーにも迷惑をかける頻度が低くなります。

③ 動線を考える

3つ目のポイントは、仕事の導線を考えていくことです。

動線とは
1日を通じてどんな業務が予想され、自分がどのように患者さんを回るか?
です。

例えば部屋の回り方や、目的地に行くまでについでにできることはないか
ナースコールで〇〇さんに呼ばれたら、ついでにその人に関わることも済ませる。

など、行ったり来たりでの動きのロスをなくすことで時短になります。

こんなふうに、朝の申し送りなどで
情報収集をしたときには

①、②、③を考えながら、
重要な事だけのタイムスケジュールを簡単でもいいのでワークシートに書き、
実施したらチェックで消していくなどすると頭が整理されやすくオススメです。

何より大切なこと

さて、<優先順位付けのポイント>で大きく3つ紹介をしましたが

なにより大切なことがあります。

それは…
『声に出して相談すること』です!

一人では解決できなくなったときは、はやめに声にだして相談する
これが一番大切!
これができれば大丈夫と言って良いほど大切なことです。

情報収集の段階で時間厳守の事が重なっていたり、
そもそも一人では無理ということがでてくるので
その時は事前にリーダーや先輩ナースに相談します。

するとスケジュールが変更になったり、他の人が分担してくれたりなど調整がとれます。

しかし、
そういう調整を事前にしていても上手くいかないのが辛いですが現実です^^;

急に患者さんの状態が変わったり、ナースコール対応をしたり、転倒の場面を発見したりなど…

そういった時に、自分から声を出して相談したり、応援を呼べる事が何より大切だと言えます。

私も実際に体験してきて感じるのが

どうしても細々とした業務が増えていくことは避けられないので

『一人でどうにかしなくちゃ・・』と
抱えすぎないことがものすごく大切だと感じています。

相談することが苦手な方は、

看護は個人ではなく、チームで行うものであるという大前提

も意識すると、相談しやすくなるかもしれません。

まとめ

ということで今回は、

看護師の多重課題に対しての優先順位の付け方のポイント3つと
何より大切なこと

について、私の体験をもとにご紹介してみました。

一気にミスをなくすことはできないけれど、
徐々に多重課題をこなせる自分になっていくと
とてもやりがいや自信にもつながっていきます。

そしてそうやって成長していく中で

また人に相談しやすくなったり、
誰かに業務を任せるということもできてくるので
ますます、柔軟に仕事をこなせるようになっていくようにも思います。

『徐々にできるようになる』というのもポイントなので
今日から意識することで明日の自分は必ず少し成長していくはずです。

多重課題が苦手な方の、なにか参考になれば幸いです。