看護師の仕事・転職 PR

【楽って本当?】精神科看護師について【経験談】

今いる職場が大変で辛い…精神科が気になるけど仕事内容がわからない
楽って聞くけど本当?
実際ってどうなの?

こういった疑問に答えます

本記事の内容

1.精神科病棟看護師の1日の流れ

2.精神科の看護が楽と言われる理由

3.楽と言われるイメージの裏側

この記事を書いている私は、看護師歴約10年、その内精神科経験歴約2年です。

精神科は急性期病棟、閉鎖病棟を経験しました。

こういった私が、記事を書いていきます。

1.精神科の看護師の1日の流れ

精神科病棟の1日の仕事の流れです

8:30 始業・申し送り

    申し送り後、バイタル測定、必要処置

9:30頃 入浴者介助(曜日ごとに男女が分かれている)

     オムツ交換や保清(必要な方)

10:00頃 予定入院受け入れ

各曜日ごとのイベント(シーツ交換・薬局からあがってくる内服薬の確認など)

患者さんの作業療法への参加促し、コミュニケーション

リーダーへ報告したり記録したり

前半休憩

12:00 昼食

後半休憩

14:00 1日分の内服薬のセット

     必要処置・記録・患者対応

16:30 夜勤者へ申し送り

17:00 終業

大体こんな感じが一日の流れです。

およそ一般病棟と流れ的には同じ感じかと思います。

私が勤務していたのは急性期病棟なので、自立している患者さんも多くいらっしゃいました。

↑で細かく書いていないですが、オムツ交換やトイレ誘導が必要な方などは

午前と午後、夜勤前に行い、あとは必要に応じて介助しています。

必要処置というのは患者さんによって点滴や注射がある方、

褥瘡・創傷がある方の処置などです。

精神科の看護が楽といわれる理由

精神科の看護は楽と言われることが多くありますが

「楽」と一言で言っても具体的にどんな面が楽なんだろうと思いませんか?

私は総合病院の急性期や療養、リハビリなどさまざま経験しているので

そういった他の科とも比べて精神科が「楽」と言われる理由を大きく3つ書いてみます

その1:医療的行為が少ないイメージ

その2:夜勤が楽なイメージ

その3:残業が少ないイメージ

■その1:医療的な処置が少ない

精神科でよくある医療処置は

食事が摂取できない方などの点滴、経管栄養

検査のための採血

創傷処置、褥瘡処置

吸引

などです。

これらが必要な人が一般的な総合病院の病棟よりも少ないです。

急性期・慢性期など病棟によっても変わります。

また、精神科の病院は単科であることが多く、身体科(精神科以外の科のこと)で問題がある場合は他の病院で診察してもらうことになります。

看取りを希望されている場合はそのままお看取りをすることもあります。

■その2:夜勤が楽なイメージ

一般病院の病棟勤務の夜勤は術後看護に合わせて食事、オムツ交換、吸引、ラウンド…

などなど、気付いたら申し送りの時間で記録は時間外…

ということも多くないでしょうか?

わたしが総合病院に勤務していた時は、記録をするのがほとんど時間外になってしまい残業三昧でした…

精神科は基本的に手術はないので術後の患者さんはいません。

患者さんも落ち着いて寝てくれれば特に問題はありません(これはどこもそうですね笑)

休憩も比較的しっかりとれます

■その3:残業が少ないイメージ

一般病棟は夜勤に限らず、日勤帯でも業務に追われて記録が後回しになり結局残業…

日勤でも帰る時間が準夜さんとほぼ一緒なんてことも多々ありました。

精神科では緊急入院や急変がない限り、ほぼ定時で帰ることができます。

楽なイメージの裏側

その1~3まで記事を書いてきましたが、

すべての項目に「しかし」がついてきます。

医療行為が少ないのはたしかにそう

でもゼロではないんです

身体+精神 両方の面から看護を考えていく必要があります。

たとえば点滴ひとつでも

普通だったら留置して、滴下合わせて、終わったら抜針(もちろん観察は言うまでもなく)

でも、精神科で点滴が必要なのは、

例えばうつからの摂食障害

例えば妄想による摂食障害

点滴が必要なデータでも妄想や幻覚などの症状で拒否が強く点滴ができない

など、様々なケースが重なってきます。

それぞれのケースにどうしたらいいというマニュアルはなく、患者さんそれぞれによって対応を変える必要があります。

点滴のルートなどのひも状の物はリスク対応も必要です。

拘束が必要だったり、点滴中は見守りが必要という方もいます。

その間の他の業務は…?など問題もあります。

また、身体科で問題があったら他の病院で診察することになるのですが、

それにあたって多方面への連絡調整業務があります。

夜勤についても、落ち着いていればいいけど、昼間は落ち着いていたけど夜間急に状態が変わり、帰るために問題行動を繰り返しはじめる。

でも昼に隔離指示でてないし、そもそも入院形態が…

なんてことも。

精神科では入院形態が色々あります(別の記事で書こうと思います)

例えば成人男性のフルパワー+α(妄想幻覚によるパワー)で向かってこられると

女性スタッフだけでは対応しきれないので、他病棟からも応援を呼んだりします。

残業が少ないことについては、

慢性期など症状が落ち着いている病棟ではほとんどないようです。

急性期病棟では緊急入院が17時近くに来たりすることもよくあるので、残業はありました。

何個か例をあげて書いてみましたが

なんでも裏と表、光と影があるように、精神科看護師の仕事も楽なイメージの裏があったりします。

まとめ

この記事を読んでくれているあなたはきっと

今の業務が大変で他の看護師の仕事ってどうなのかな? など

色々情報を集めている方なのではないでしょうか?

わたしが精神科に勤めてみようと思ったのは、

急性期、慢性期、終末期、療養病棟など経験したけど、どれもしっくりこず

登録した転職サイトのエージェントさんに精神科を提案してもらったことがきっかけでした。

そして精神科の看護を『やったことがなかったからやってみよう』と思ったことです。

その後、情報を見たり、知人から精神科について情報を聴いたりしました。

色々聞いて『大丈夫かな…』と思う反面、『挑戦してみたい』という気持ちも高まりました。

精神科といっても自分が通勤できる範囲内の精神科はどこに、何件くらいあるんだろう?

どんなところなのか?規模は?退職率などは?

など、細かいことは転職エージェントさんに聞いてみることがおすすめです。

自分で情報収集するよりも早く、まとまった情報を提供してくれます。

また、客観的な情報を聞けることもおすすめのポイントのひとつです。

色々な転職サイトがありますので、複数の転職サイトに登録することをおすすめします。

わたしも3つの転職サイトにお世話になりました。

精神科で働いてみると今までの中で一番興味深いなあ、と思いながら働くことができました。

「百聞は一見に如かず」

といいますが、本当にその通りで

他の誰がどう言おうと、自分に合っているかどうかは自分が試してみないとわかりません。

裏側の部分で色々書きましたが、

やってみると思ったよりも性分にあっている可能性も大いにあります。

『すぐ辞めたら履歴書に傷がつく』

『イチから人間関係を構築していくのが大変』

『失敗したらどうしよう』 など

色々考えることはあるかと思いますが

『失敗』とは思わずに『自分には合わないことを知ることができた』

の気持ちでなんでも挑戦していくと、新たな発見があったりします。

現状の悩みを早く解決するには、自分自身が行動することが一番の近道です。

精神科看護師に挑戦してみたいと思う方は、チャレンジしてみることをおすすめします。